横浜市青葉区あざみ野駅すぐにある「ごう矯正歯科」では、矯正治療を専門に行っている院長が診断・治療を行っています。ここでは、不正咬合の一種「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」についてご説明します。
上顎前突とは、上の前歯もしくは歯ぐき、または上顎全体が飛び出している状態を指します。一般に「出っ歯」とも呼ばれます。出っ歯は歯ならびの見た目がよくないだけでなく、ケガをしやすかったり、前歯で食べ物が噛みちぎれなかったりといったデメリットがあります。
日本人には出っ歯が多いというイメージが強いようですが、欧米人にも同じくらいの頻度で見られます。ただし、欧米人の場合は上顎全体が前に飛び出しているのに対し、日本人の場合は、歯が生えている顎の骨の傾斜が大きいために起こっているケースが多く見られます。後者のほうが比較的治療が楽に行えます。
上顎前突の原因
- 前歯が前方に向かって生えている
- 歯ぐき(歯槽骨:しそうこつ)の傾斜が大きい
- 上顎全体が前方に飛び出している
- 指しゃぶり(指を前歯に押し当てる)のクセ
- 口呼吸(唇にしまりがない)
上顎前突を放置するリスク
上顎前突は見た目に気になるばかりか、機能面に支障をきたします。まず、食べ物を前歯で噛み切れないことがあります。そのため、咀嚼が不十分となり消化器官へ負担がかかります。また、飛び出した前歯で、転倒したり何かにぶつかったりしたときにケガをしやすいのも特徴的。
さらに、口呼吸でずっと口を開けていると、空気感染するウィルス性の病気(風邪・インフルエンザなど)にかかりやすく、乾燥した口腔内には細菌が繁殖しがちで、虫歯や歯周病といったお口のトラブルを発症しやすくなります。
前歯だけが前へ突き出している場合は、部分矯正などで歯を後方へ移動が可能。歯ぐきも前方へ出ているケースでは、歯ぐきも移動させるような手法をとります。すべてではありませんが、いずれの場合も小臼歯を抜歯して歯を移動させることが多くあります。上顎全体の飛び出しが原因の場合は、外科手術が必要となることもあります。